こんばんは。
心理カウンセラーの伊藤憲治です。
今日は
「電車で降りるべき駅を乗り過ごしてしまう」
「乗り換えがわからなくなる」
というテーマについてお話しします。
これも私自身の経験談になります。
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この悩みは、今も向き合い続けている課題です。
降りなければいけない駅で、よく乗り過ごしてしまいます。
寝ているわけではありません。
気がついたら、駅を過ぎてしまっているのです。
乗り換えも同じで、まず乗り換えの駅で降りていないことがあります。
駅で降りられても、今度は「何番線に乗ればいいのか」がわからなくなってしまう。
「特急、急行、準急、各駅」
どこで降りればいいのかもわからなくなることがあります。
グーグルマップで調べた所要時間の、平均して1.5倍の時間かかります。
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「気がついたら、過ぎていた」
この感覚、説明してもなかなか理解してもらえないことが多いですよね。。。
「ぼんやりしている」
「注意散漫だ」
と思われてしまうかもしれません。
実際に会社員時代にはよく上司から怒られた記憶があります。
でも、これはADHDの不注意特性として、脳の情報処理のしくみに、はっきりとした理由があることがわかっています。
この記事でわかること
- 「気がついたら乗り過ごしていた」が起きるメカニズム
- 乗り換えで「何番線かわからなくなる」のは、なぜ起きるのか
- 移動に「1.5倍の時間」がかかることの正体と、現実的な対処のヒント
「気がついたら過ぎていた」が起きるメカニズム
結論からお伝えします
これは意識が低いから起きるのではありません。
ADHDの脳は、何かに注意が向いている間、それ以外の情報、特に「これからやるべき予定」が、意識から完全に抜け落ちてしまうことがあるのです。
考え事をしている
スマホを見ている
景色をぼんやり眺めている
本人にとっては「何もしていない」つもりでも、脳はその対象に集中しており、「降りる」という未来の行動予定を、保持し続けることができなくなっているのです。
「予定を覚えている」ことと「今、思い出せる」ことは別
「降りなきゃいけないことはわかっている」のに乗り過ごしてしまう
これは、知識として知っていることと、その瞬間に思い出して行動に移すことが、別の脳の働きだからです。
ADHDの方は、何かに注意が奪われると、その瞬間に「思い出す」という働きが弱くなりやすい傾向があります。
駅に着いたとき、ちょうど別のことに意識が向いていれば、「降りる」という予定そのものが、思い出されないまま通過してしまうのです。
乗り換えで「何番線かわからなくなる」のはなぜか
乗り換えの場面は、実は脳にとって非常に負荷の高い作業です。
同時に処理しなければならない情報が、一気に増えるからです。
- 今、自分がどの路線に乗っているか
- どの駅で降りるべきか
- 乗り換え先はどの路線か
- 乗り換え先のホームは何番線か
- 特急・急行・準急・各駅のどれに乗るべきか
これらをすべて同時に頭の中に保持しながら、移動しなければなりません。
ADHDの方は、複数の情報を同時に保持しながら処理する力(ワーキングメモリー)が弱い傾向があるため、情報が多くなるほど、処理が追いつかなくなりやすいのです。
「何番線に乗ればいいんだっけ」とその場でわからなくなるのは、能力が低いからではなく、同時に処理すべき情報量が、脳の容量を超えてしまっている状態だと言えます。
移動に「1.5倍の時間」がかかることの正体
グーグルマップで調べた時間より、実際には1.5倍の時間がかかる
これは、ADHDの特性として、決して珍しいことではありません。
乗り過ごしたり、間違った電車に乗ったりするたびに、引き返したり、ルートを再計算したりする必要があります。さらに、「また間違えるかもしれない」という不安から、慎重に確認しようとすることで、かえって判断に時間がかかってしまうこともあります。
これは、能力が劣っているということではなく、特性によって生じるロスを、本人なりの工夫や慎重さで埋め合わせようとしている結果なのです。
現実的な対処のヒント
①「降りる駅」をリマインダーやアラームで知らせる
脳内の記憶だけに頼らず、スマホの乗換案内アプリの通知機能や、アラームを使って、「降りる駅が近づいたら知らせてもらう」しくみを作ることが有効です。
乗換案内アプリの中には、位置情報をもとに、降車駅が近づいたタイミングで通知やバイブレーションで知らせてくれる機能を持つものもあります。
こうした機能を活用すれば、何かに集中していても、振動や音で気づくことができます。
記憶することを脳だけに任せず、外部の道具に「思い出す役割」を持たせることで、負荷を減らすことができます。
②乗っている間は、できるだけ「他のこと」をしない
スマホや読書に集中していると、降りる駅を意識から外しやすくなります。
乗っている間は、車窓を見る、駅名のアナウンスに耳を傾けるなど、「降りる」という行動につながりやすい状態を保つことも、ひとつの工夫です。
③乗り換え情報は「分割」して確認する
路線、ホーム番号、種別(急行・各駅など)を一度に覚えようとせず、ひとつずつ確認することで、同時処理の負荷を減らすことができます。
「まず何番線か確認する」
「ホームに着いたら、種別を確認する」
というように、確認のタイミングを分けることが効果的です。
④移動時間には、余裕を持たせておく
グーグルマップの所要時間をそのまま予定に組み込むと、間に合わなくなる可能性があります。
あらかじめ「1.5倍」を見込んで予定を立てておくことで、焦りが減り、結果としてミスも減りやすくなります。
まとめ
- 「気がついたら乗り過ごしていた」のは、注意が向いた対象以外の情報が、意識から抜け落ちやすいADHDの特性による
- 乗り換えで迷うのは、複数の情報を同時に処理する負荷が、脳の容量を超えてしまうため
- 移動に1.5倍の時間がかかるのは、ミスを埋め合わせようとする工夫や慎重さの結果でもある
- 「リマインダーの活用」「他のことをしない」「情報の分割確認」「余裕を持った時間設定」が有効な対処法
「気がついたら過ぎていた」
その悩みには、ちゃんと理由があります。
今も向き合い続けている、それでいいのです。
私自身もまだ解決していない課題ですが、同じ悩みを抱えているあなたも、私と一緒に少しずつ、自分に合った付き合い方を見つけていきましょうね!
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