こんにちは。心理カウンセラーの伊藤憲治です。
今日は「ADHD(注意欠如・多動症)」についてかいていこうと思います。
「ADHDってなに?」と聞かれても、説明するのはむずかしいですよね。
ここでは、専門的な言葉も入れながら、丁寧に解説していきます。
ADHD(えーでぃーえいちーでぃー)とは?
ADHDは「Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder」の略です。
日本語では 注意欠如・多動症(ちゅういけつじょ・たどうしょう) と言います。
この言葉を分けてみると:
- 注意欠如 … 集中が続きにくい、気がそれやすい
- 多動 … じっとしているのが苦手、動きが多い
- 衝動性 … 思ったことをすぐに口に出したり、行動してしまう
この3つの特徴があらわれやすいのがADHDです。
脳の特性って?
ADHDは「性格の問題」や「しつけのせい」ではなく、脳の働き方のちがいによって起こります。
脳の中では「神経伝達物質(しんけいでんたつぶっしつ)」という化学物質が情報をやりとりしています。ADHDの人は、この伝達のバランスが少しちがうため、集中や行動のコントロールが難しくなると考えられています。
よくある困りごと
- 宿題をやりはじめても、すぐに別のことをしてしまう
- 先生や友達の話を聞いているつもりでも、内容を聞きもらしてしまう
- 授業中にじっと座っているのがつらい
- 思ったことをすぐ口に出してしまう
これらは「わがまま」ではなく、ADHDという特性によるものです。
大切なこと
ADHDは「病気」ではなく「特性(とくせい)」です。
まわりが理解して工夫したり、自分でも少しずつ対処の仕方を知ることで、生活しやすくなります。
たとえば:
- タイマーを使って短い時間で集中する
- 忘れ物を防ぐために、カバンの中を決まったルールで整理する
- 周囲が「がんばっている部分」を認めてあげる
こうした工夫がとても役立ちます。
まとめ
ADHDは「注意がそれやすい」「じっとしにくい」「衝動的になりやすい」といった特徴をもつ発達障害のひとつです。
専門用語では「注意欠如」「多動」「衝動性」と言われますが、これは脳の特性によるもの。
本人のせいではなく、理解と工夫によって生活をよりよくしていけるものです。
心理カウンセラー
伊藤憲治(ReCocoro)