【感染症ニュース】2024年梅毒の累積患者報告数は14,663人(52週速報値比較) 医師「過去最高の2023年と同水準。早期検査・早期治療が大切」|感染症・予防接種ナビ
国立感染症研究所の感染症発生動向調査週報2024年52週(12/23-29) 速報データによると、去年の梅毒の患者報告数は、14,663人。昨年の14,906人に続く、過去2番目の患者報告数となりました。(※1999年に現在の調査方法で統計を取り始めて以降の数値)
過去2番目とは言え、昨年とほぼ同水準であり、大きな流行が続いています。
都道府県別では、東京都3,703人(3,658人)・大阪府1,906人(1,967人)・福岡県880人(939人)・愛知県846人(817人)・北海道529人(677人)・神奈川県792人(659人)と大都市圏で多くの報告があがっています。※注()内は、昨年の報告数。
梅毒は、性的な接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)などによってうつる感染症です。原因は梅毒トレポネーマという病原菌で、病名は症状にみられる赤い発疹が楊梅(ヤマモモ)に似ていることに由来します。感染すると全身に様々な症状が出ます。早期の薬物治療で完治が可能です。検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。時に無症状になりながら進行するため、治ったことを確認しないで途中で治療をやめてしまわないようにすることが重要です。また完治しても、感染を繰り返すことがあり、再感染の予防が必要です。
梅毒とはどのような感染症?
梅毒とは、梅毒トレポネーマという病原体により引き起こされる感染症で、主にセックスなどの性的接触により、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します。オーラルセックス(口腔性交)やアナルセックス(肛門性交)などでも感染します。また、一度治っても再び感染することがあります。梅毒に感染すると、性器や口の中に小豆や指先くらいのしこりができたり、痛み、かゆみのないほっ疹が手のひらや体中に広がることがあります。また、これらの症状が消えても感染力が残っているのが特徴です。治療しないまま放置していると、数年から数十年の間に心臓や血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、特には死にいたることもあります。
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